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モノづくり企業の不祥事

2017年のモノづくり企業の不祥事

神戸製鋼関連グループの不祥事のニュースが紙面を賑わしていますね。
日本のものづくり産業界にとってとても悲しいニュースです。
実は神戸製鋼は僕の製造業キャリアにも深く関わっています。

僕のマレーシア時代の会社SHOKOH TECHの創業メンバーには3人の元神戸製鋼グループ会社出身者がいました。
日本人1人、マレーシア人2人です。この3人とも非常にスキルが高く、色んな仕事を教えてもらいました。その後マレーシアを去るまでずっと一緒に仕事をしましたが、いまだにそのことが自分の血肉になっているなと感じることがあります。
なので神戸製鋼、と聞くとスキルが高く、モラルも高い印象です。
新しい技術にも貪欲で、彼らの製品に対して僕が言った素人くさい意見も逃さず実行してみせるバイタリティもありました。

マレーシアを去る直前にも、二千万円を超える大型の機械を注文してくれました。
専用機械メーカーだったとはいえ、似た機械すら、まったく作ったことのない機械。
参考にする機械はあるものの、半自動だった機械を全自動にするという無茶振りに見事に答えた僕(笑)。
現行の機械のメーカーが潰れてしまっていたという事情もあったものの、発注する側も
なかなかチャレンジングです(笑)。
それはさておき、今回の大型の不祥事。
下手な対応をすると会社が潰れる、とすら言われています。

一連の不祥事が起きた本当の原因

最近の製造業の企業だけでも日産自動車の検査の不正、東芝の一連の不正、今色んな不正を働いた会社の名前を書いていて思いましたが、大手企業、有名企業の中では大体の会社が規模の大小はあるものの、不正行為のニュースがありますね。
僕たち中小企業よりも洗練されたシステムの中で事業を運営しているはずの大手企業になぜ、こんな不正が起こっているのでしょうか。

おそらく、無理な目標設定がすべての原因と僕は考えます。
例えば、僕はゴルフをしますし、世の中のすべてのゴルファーの平均スコアよりは良いスコアで回っている時期もありました。
でも来週松山英樹プロと真剣勝負に勝たないと死ぬ、という条件を出されたら、僕は練習場になんか行きません。
どうにか松山選手の弱みを探して取引するなどの不正の方法を必死で考えると思います。
そして正攻法ではない勝負に持ち込むでしょう。

これと同じようなことが、ながらく日本の製造業界でも起こっているのではないかと考えます。
大なり小なり他の産業界やスポーツや芸能の世界だって起こっていることなんじゃないかと勘ぐってしまいます。

不祥事が起きた時、責任は誰に?

これはもう、このニュースレターを読んでくださっているあなたならすぐ思い浮かぶと思います。
そうです。経営者です。もし本当に経営者が知らないところで起こった不祥事であっても、責任は経営者以外にありません。
理由を念のため列挙してみると、

  •  不正ができないシステムを作っていなかった
  •  不正を起こさなくても良い ように、市場競争力を持たせることができていなかった
  •  不正が起きた際に真摯に対応する気持ちが経営者に備わっていなかった

こんなところでしょうか。
いやいや大きな企業だと、何万人もいる従業員、何百カ所もある事業所、いちいち完璧に管理してられるかいな、と反論する人もいます。確かにいくら完璧に上の三つを遵守しようとしたところで、不正は起こります。
でも今回のように会社ぐるみで誤魔化しまくるような事態にはならなかったと思います。
きっとどこかの段階でなんらかのシステムか人かが発見し、浅い傷の状態で治療できたはずです。
このことから我々中小企業の経営者は一体何を学ぶことができるのでしょうか。

 

もし不正が起きてしまったら?

そこでちょっと視点を変えて、もし不正が起こったらどうする?ということをマーケティングの視点から考えてみたいと思います。

日産編
不正の内容
「資格持ちの検査員が検査せず、無資格の検査員が検査して、資格持ちのハンコをついていた」

一番手はとてもライトな不正から始めます。
(無資格の検査員も、ある程度熟練の人のような気がするので、製品の品質は変わらなさそう、という意味で)

ロクジ研究所対応例
「無資格キャンペーン」を開始する。具体的には、自動車免許を持っていない人の名義で車を買う人には免許取得応援と題して649,000円キャッシュバック。金額はムシカクを意識。

神戸製鋼編
不正の内容
「検査の数値を誤魔化しまくっていた。グループ会社も含めて。立ち入り検査を受けてもなお誤魔化しまくっていた」

ロクジ研究所対応例

「誤魔化しキャンペーン」を開始する。今回は製品の品質検査数値ではなく、見積もりを誤魔化します!
といって見積書発行権を持たない担当者が独断で金額を決めて良いことにする。
もちろんお詫びを込めて赤字覚悟の安い価格にする。もちろんそれは表向きで、本当は上司がチェックもするし、赤字にもならないよう誤魔化す。

東芝編
不正の内容「粉飾決算。経営陣は利益捻出のために架空利益を計上する『チャレンジ』を部下に強いた。 」

ロクジ研究所対応例

「チャレンジキャンペーン」を開始する。店頭で東芝製品を買う場合、希望の金額になるまで「なんとかしろ」(経営者が部下である幹部に、暗に粉飾を指示していた際に使われた言葉)と言い続けることができる。
実態に全く合わない金額でも大丈夫。

まとめ

後半急にふざけた記事になりましたが、あながち冗談でもありません。不祥事や失敗が起こった時は、まず真摯に謝る。対応を関係者と相談する。不利益をかけた分を弁済する。などの正直な対応をすれば、世の中なんとかなるものだと思います。心から反省して必死に対応すれば、相手もなんとか助けてあげたいという気持ちにさせるものではないでしょうか。
あのエアバッグのインフレーターの不具合で今年破たんしたタカタだって、最初の2008年問題が明るみになった時に、
トップが前面に出ていれば、おそらく状況は全然違ったと思います。
トヨタもアメリカで自動車の急発進問題が起こった際に、トップが比較的早めに表に出たことで急速に問題は収まりました。(それでも遅い、とか言われていましたが)。
そしてその上で、我々経営者はそれさえもマーケティングに利用しなければなりません。
なぜなら悪いニュースは良いニュースよりも耳目を集めるからです。なので「ごめんなさいキャンペーン」は絶対にするべきですし、そのことで評判を落とすことはありません。
そっと隠れていたいところを恥をかく覚悟を決めて出てきたことは評価されますし、普通ではできない注目を浴びることが
できます。最近の不倫のニュースと似ていますね。上手に対応すると、不倫したのに好感度を上げている人もいます。
不祥事だけでなく、お祝い事も、記念日も、日常のささいな出来事も、すべてマーケティング、顧客との関係を作るための
材料にしたいものですね。

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